モテる要素(各論③の思い出その2)
(前回の続き)
いざ具体的に考えてみると気持ちが盛り上がってくる。職場からの距離を考えたら、多少家賃はかさむけど23区内かな。
その分仕事がんばろう!!彼女は子供3人欲しいって言ってたな。1人1,000万だと考えて3,000万か。今の会社だとちょっときついから転職も本気で考えよう。
僕の心は既に彼女への気持ちが第一優先で、未だ見ぬ家族の事を思いやる覚悟が出来、人生のやりがいをまた見つけたと思いワクワクしていた。同時に、僕は彼女に惚れている事を改めて実感した。
明るくて可愛い彼女と結ばれて、このまま自分のモテ人生はハッピーエンドを迎えるものだとしみじみ思っていた。
ところが。。。
物事は上手くいかないものだ。
突然その日はやってきた。
その日は僕は休みで、ハマっているとあるスーパー銭湯のサウナで日頃の疲れを癒していた。
サウナ9分、水風呂2分、外気浴10分×3セット。黄金比率ですっかり浄化された幸福感で銭湯を出た。
何気なくスマホを取り出しホーム画面を見ると、LINEに通知のお知らせが来ている。開いたら彼女からのメッセージ。
「別れたい」
これを見た途端、身体中がみるみる火照るのがわかった。
別れたくない、話し合おう、どの言葉も風前の灯で虚しく僕の目の前が真っ暗になるだけだった。
別れを告げられたその日の事はあまり思い出せない😱
ただただ焦燥感でいっぱいだった。
1つだけ忘れたくても忘れられない言葉。それが俺の今の原動力になっている
「(経済的に)頼れなそう」
これまでの俺の価値観を一刺しで貫いた言葉だった。
世間一般では経済力のある人はパートナーになる上で大事な要素だと思う。だけど俺の中には、なぜかその価値観が置いてけぼりだった。
決めた。心に決めた。経済的な体力をつけるんだ。折れそうな心を支えてくれたのが、皮肉にもその子の言葉となった。
このままでは終わらないぞー!!!